7.8

血液検査の結果が帰ってきた。就活に必要ということで先週末近所のクリニックへ飛び込み、大慌てで受けた健康診断。その一環として行われたものだ。簡単な検査ばかりではあったけれど、日頃の病院実習で医師側の目線に慣れてしまっている身として、患者の立場から医療行為の現場をのぞくのは非常に新鮮だった。
節制・清貧・誠実の「3S」を信条に規則正しく実直な日々を送ってきたし、ましてや僕は医学生の身だ。医師になる前から医者の不養生ではとんだお笑いぐさである。検査結果に求められるのは当然のごとく「健康」の二文字、世界の終わりとハードボイルド健康ランドだ。ところがどうだろう、7.8、どこからどう見ても尿酸値が高いではないか。プリン体の行き着く先、あの尿酸が基準値7.0を超え僕の血液に溢れかえっているのだ。
これはいただけない。尿酸高値の行き着く先は痛風、まごうことなきおっさんの病気である。ハードボイルドからあまりに遠い、いやむしろ、対極中の対極とも言える状態が僕の身体を蝕んでいるのだ。とーもだちぃーがーでーきーたぁー、スイカの尿酸値ー。駄目だ、この胸の動揺、童謡ごとき抑えきれる代物ではない。嗚呼、健康診断でいらぬストレスを増やしてどうする自分よ。そして、ストレスは良くないと、ブログを更新しながらしっかりビールを飲んでいてどうする自分よ。


託したい。前日にビール飲み過ぎたことに一縷の望みを託したい。プリン体0%カットのかわいい奴らが一過的に僕の尿酸値を跳ね上げたというストーリーに、今僕は極めて大きな可能性を見出している。と言うよりそうでなければ困る。ビールの神様に祈りを捧げる夜が続きそうだ。