YUKATA NIGHT*1

暑い。今日も明日も東京は暑い。日本が暑くてジンバブエも相当に暑い。たぶん。だからみんなもっと、イベントの有無を問わず浴衣を着ればいい。例えば僕は今とある学習塾の夏期講習を担当しているのだけれど、生徒はみんな浴衣着て来くればいい。みんなで連絡とって示し合わせて浴衣にうちわ、講師をびっくりさせればいいし、講師のテンションも花火顔負けで打ち上がりたおすはずだから授業もよくなって生徒側にもお得。まさにウィンウィンゲームだ。
当然これは女性に限った話、男は場の空気を乱さないくらいの格好をして存分に積分していればいい。勝手に生きてバームクーヘン法や傘型分割を学んで適当なタイミングで死んでいきなさい。先生は君たちの受験を鼻くそほじりながら応援しています。


女子高生の浴衣についてばかり書いていると変態だと思われてしまうけれど、何も塾だけでなく社内で飲み屋で病院で戦場でジンバブエで、世の女性陣はさしたる理由なく大いに浴衣を着てくれればいいと思う。病院の看護婦さんがお盆前の一日だけでも浴衣で業務を行ってくれたら、患者さんに夏の風を運ぶことができたら、無味乾燥な入院生活はその一時だけでも実にはなやぐのではないだろうか。「はなやぎ」という観点からすると、やはり生まれ持った資質に加えて一日の長、迷うことなく女性に軍配が上がるだろう。そう、理由なく、無条件に、過剰なまでに、女性の浴衣はかわいい。もう一度言おう。女性の浴衣は、かわいい。


え?いやだから違うって、それは何つうの、言葉のあや?そりゃあ本当にかわいいのは浴衣そのものじゃなくて浴衣着てるお前で、浴衣はだから言ってみれば触媒つうかスパイス?そういう類もんなんだから、まー確かに浴衣はかわいいって言い方は正確じゃなかったし気分悪くしちゃったんだったら悪かったから謝るけど、でもとにかく分かってほしいのは「浴衣を来てお前がいつもよりもっときれいで、女の人としての魅力?がすごいいいと思うし、結局なに着てても俺はお前好き」ってことなんだから、ってあーこんな恥ずかしいこと言わせんなよ!とにかく「私じゃなくて浴衣ばっかり見てる」とか不機嫌になったりしないで、ほら、笑って笑って。な、笑った方が浴衣映えするって、ってだから、また浴衣のこと言ってるとかふくれるなって、今のも「いつもお前笑ったときマジかわいいけど、それがますますかわいく見えてヤバい」って意味なんだから。あーもうどうすりゃいいんだよ。
気が付けば興に乗り過ぎ異様に長い妄想になってしまったが、浴衣をきっかけにこのような会話などできたらどれだけ幸せであることか。どなたか、プレイでもいいからこの小芝居に付き合ってもらえないだろうか。浴衣、ラブである。