初日

ホリエモン公判や小学生による同級生障害事件を筆頭に今日も世の中は事件に満ちている。事件というほど大袈裟ではないとしても、ドラマ。無数の喜びや悲しみのドラマと共に、僕の知らないところで僕の知らない人たちが浮かれ、悩み、とまどいながら今日という一日をおくったのだと思う。世界中のあらゆる花言葉が堂々とあるいはひっそりと現実のものとなりこの世界にめくるめく色彩を与えていて、だから、ドトールのアイスコーヒーに真っ白なワンピースに僕らは心の持ちよう一つで無限の色彩を、驚きや発見を、いやもしかしたら愛情や信仰ですら感じることができる。
はずなのに!今日の僕には何一つ書くことが/書きたいことが/書けることがない。どれだけ頭をひねっても花言葉だ信仰だ、実に陳腐な「言いたいだけ」ワードしか浮かんでこない。


卒業試験(専門用語で卒試)が始まったからだ。それらしい文字の羅列を適当にインプットして、その劣化版を答案としてアウトプット。起きてから今の今まで何一つ自分の頭を使っていない、考えていない。精神の堕落、実存の危機だ。
今月はひたすら卒試が続くわけで、全科目終わった頃にはダジャレの一つも考えられない、自分一人ではお箸も持てないお尻も拭けない人間になっていかねない。マズい。これは本当にマズい。危機レベル4だ。何点満点かわからないけれど、レベル4にはかなりマズい感じがあるからレベル4だ。


と言いつつ僕の本分はやはり医学の習得である以上ここは避けて通れぬ道ではないか、腹をくくろう。今日はテスト初日、まだまだ先ははるか長い。気持ちを切り替えて勉強しようと思う。今夜は神経内科やらナイト。ほら既にこんなくそダジャレを!死ね、卒試死ね!