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崖の上の犬についてのテレビ報道、心の底から茶番。救出自体ではなくて「救出を報道」という構造が茶番。ジェロムチャバンナ。
いやさ犬を救出するのは立派なことなのかもしれないけれど、それは朝のニュース時間を使ってわざわざ大々的に報道するようなことなのだろうか。百歩譲ってあの犬救出劇が他の報道内容に比肩し得るレベルで重要なのだとして、コメンテーターの「心配ですねー」みたいな顔がもうウガー!てなる。困ったちゃんな「お犬様」を助けてあげている俺たちニンゲン様ってマジかっこいいわー、やさしさが五大陸に響き渡るわー(←松本人志)。ていうい自己満足の要素を多分に含んでいるように思え、またそういうジコマンな部分を愛情とか聞こえの良い言葉でくるんでいるという構造に多くの人が無自覚なように見え、あの報道の様子は生理的なレベルで極めて気持ちが悪い。ヒト以外の動物(特に犬とネコ)に対して盲目的に愛を注げない人間は死ぬべき、みたいな動物ファシズムがこういう所から醸造されていくのではなかろうか。蛇は嫌いだけど犬はいいんだって。ちゃんちゃらだ。


ともあれ犬が無事に救出されることを祈ります。(これは本気で)