WINDY

今日は風の強い日だった。昔から風が吹けば桶屋が儲かるというが、儲かった桶屋は喜び勇んでキャバクラへ向かうだろう。彼らはどうせのあぶく銭でここぞとばかりにドンペリを注文しまくり市場からドンペリが姿を消す。するとシャンパンかけができなくなり表彰台で格好のつかないF-1レーサーが困り果て、かくしてF-1グランプリは開催されなくなる。
チェッカーフラッグを振る人は失業の浮き目を見、職を失った彼らは王様の脇ででかい葉っぱを扇ぐ人として再就職をする。でかい葉の供給源となる木々は無惨に乱伐され、森は泣き母なる地球は愚かなニンゲンたちに怒りを覚える。自然の猛威の予兆は風が凪ぐことと相場が決まっており風はピタリ止む。ユパ様、風が止まったわ!
風が吹かなくなれば桶バブルも終わりを迎え、桶屋はとんと儲からなくなる。ここに見るメカニズムを人はネガティブ・フィードバックと呼ぶ。