よしなしごと3点(自動車、国家試験、花より男子)

【その1】
やっと自動車教習所の卒検に受かった。実に仮免期間が切れる2日前というギリギリぶり。インドでの荒くれ運転に慣れきった私はもう感覚がムチャクチャなことになっており邪魔くさい車にはついクラクションを鳴してしまう、車間距離は10cmもあれば十分と運転してしまう、適正時速は自分で決める、何があろうとラクダが優先、などとかなりインド的な運転をしてしまったがかろうじで何とか合格の運びとなった。考えてみるにインドに行く前の卒検を思いっきり落とされている(ダサい…)ので、インド旅行が功を奏したとも言える。ありがとう、生と死と交差点の交叉する国インド。

教習所で一番気になったのはこのポスターだった。教習所は運転の楽しさを教えます。いや、写真から伝わってくるのはどう考えてもキャンプの楽しさだろうと。


【その2】
帰宅しTECOM神さまから医師国家試験についてのありがたい詔をいただく。必修は点数も何とかなっていて禁忌肢候補も選んでいないという雰囲気を感じ取った。その他(一般+臨床)の偏差値は合わせて49.8とのこと。一般問題ができなすぎだがさりとて49.8は神様からの「よくやった」のメッセージと私は見た。本当は49.89の切り捨てで「四苦八苦」だったら、来年は働けないから天竺方面で仏教でも学んできなさいというお達しだったらどうしようかとも思った。
神々の住まわす大学に間違って迷い込んでしまった(三顧の礼を尽くしたら温情で入れてくれた)ので周りはおそらく偏差値60台連発なのだろうけれどマークミスさえなければ受かっているだろうしまあいいや。受験者平均に届かなくても安心できるとは何とすばらしい試験だ。ありがとう、生と死と権威欲の交錯する巨塔、医学部。あと神経伝導路とか網膜動静脈とかも何となくありがとう、交叉してくれて。


【その3】
夜は幼なじみ510とお酒を飲みながら気が付けば寝ていた。
飲みながらぼんやり見ていた「花より男子」って「シンデレラ・ストーリー+何だかんだで女が主導権」ていう女性側からの究極の公式なんじゃないかと思った。数値化できない「あたし」ってう内面の魅力で王子様と結ばれ経済的・社会的な成功組への仲間入りを果たしたし、持ち前の精神的タフさ、そして女性らしい包容力や凛とした強さであたしの王子様を最後に優しく包んであげられるのはあたしなんだから一番すてきなのはあたし。っていうおとぎ話。成功やハッピーの根拠となるのは全て「あたし」っていう他の人とは比べようもない何ものかなのでそれを観ている(読んでいる)間は、こんなの夢物語だって分かってるけどあたしだって人にはない良いところもきっとあるし、ひょっとしたらひょっとして…ないないないない!…でもひょっとしたらぁ…(ニヤリ)。
的な想像をしながら観るとけっこう楽しかった。我ながら極めて意地の悪い見方だと自分を戒めたくなった。というか、普通にすごい面白かった。マン喫に行かなくては。