断髪

オトナになりきれない私ですから。たとえば齢27にもなってRADWIMPSの新譜(asin:B000YGNR64)が好きだ、なんてウザいくらいにロマンティックなんだ、愛情に理屈や必然を求める一途さってイイよねウィヒィフィー!と公言できてしまう、謂わば10代のロッキンオン信者みたいな気持ち?でもまあそこは一回りしていて、ただ盲目的にのめり込むのではなく「こういうの、いいなぁ」「高校生だったらはまってたに違いない」「心は揺さぶられないけれど、やっぱりぞくぞくしちゃうよね」くらいの醒めた視線も持ち合わせてしまった、混じりっ気だらけの不純な気持ち?そんなこんなの私ですから。当然、切ってしまうことがあるんですね。突発的に髪の毛を切りたくなってしまうんですね。


思えば一昨年の9月にトゥキン・ヘッドにして以来伸ばし続けたこの髪の毛、耳はとうに隠れ去り毛並みは荒れ、由緒ある家系図もかくやで枝毛に汚染された、オダギリジョー半歩手前の頭髪(言い過ぎ)をがっつり切り倒してっやったわけです。ぼっさぼさのボサノヴァ・ヘアーをカット・オフ。一足早いふきのとうとして顔を出した私の耳たぶは相も変わらず珍妙な福耳を形成しており、冬に吹く乾いた風は凍てつく吐息として頭皮を凍えさせフケを増産します。


髪を切ることに何らかの意味性を付与せんとする「付与し婦女子」の方々、その心性はいったいどこから来るのでしょうか。何となくその日の気分でガツンと髪を切りたくなる、といった偶発的な断髪の心意気を決して認めようとはせず、必然と理路に満ちたヘアーカットを求める彼女たちの欲望。日頃は職場の人間関係すら感覚的な好き・嫌いを中心に考え業務に持ち込むというのに、たった4つの血液型で人を理解し、苦労いらずのラッキーアイテムで性格ブサイクにバイバイしようとするのに(←ほめ言葉ですよ!)、どこ吹く風の又三郎で「何でそんなに髪の毛切ったの??」とおっしゃる。いや、何となく切りたかったんで…。ハァ〜??いいじゃんか!


とにかくとかく、髪が短いイコール洗髪は楽、ドライヤーいらず、イヤホンは髪にかからず床に髪の毛が落ちている感じもない。全体にラクチン過ぎるなと。
告白します、私の恥ずかしい秘密を明かします。今、陰毛です。陰毛なんです、僕の中で一番長い毛は恥毛ちゃんでございます。旬の陰毛始めました。陰毛に 追いつけ追い越せ 僕の毛髪。