We Love the Earth

私の勤める病院、その研修医室の壁には「松本人志のちょっとした言葉カレンダー2008」がかけられており、これは3日めくりカレンダーの体裁をとっているのだけれど、確かに「ちょっとした言葉」が3日に1度現れるにつけなかなか良い買い物をしたと日々満足をあらたにしている。1月28日〜30日の言葉はこうだ。ここは、恥骨なんかじゃない。
仰るとおり恥骨だって大切な骨なのだからそれを「恥ずかしい骨」と呼ぶのは違うよな。ついついうなずいてしまう。


さてさて。海の中には母がいてmere(母)の中にはmer(海)のあるように、地球に暮らす女性の中には恥丘がある(wiki)。恥ずかしい丘、恥丘。おそらくはmonspubisつまり「恥部の丘(山)」の直訳と思われるが上の松本の言葉に見るように、そもそもあそこら辺のことを「恥」と形容するのってどうなのよと。だって、恥ずかしいどころか、すごくいい場所じゃんかと。大好きじゃんかと。恥丘の中にこそ地球があると言っても過言ではないだろう。


そこでここはひとつ、恥丘を「恥ずかしい丘」ではなく「恥ずかしがってほしい丘」と解釈することを提唱したい。こんな所の丘なんて、いや、こんな所に丘なんて…ハズカシイ…。そう思っている場所なのだと思えばますますいい場所じゃんかと。大好きじゃんかと。
良い調子だからもうひと頑張りしてみよう。こんな所の丘なんて、いや、こんな所に丘なんて…ハズカシイ…でも…でも…。ああ、感無量だ、死んでもいい。


恥部も恥毛も恥骨も「恥ずかしがってほしい」ものと思えば完璧だ。虹色だ。辞書のひとつもない時代に外来語と格闘し勇気をもって訳をあてた御仁には惜しみない、最大限の賞賛を送りたい。こんな所に骨があるなんて…ハズカシイ…でも…でも…。こんな骨なんか!こんな骨なんか!…やっぱりハズカシイ…。意味は分からないが、頭ひとつ抜けた感はある。最高だ、もう思い残すことはない。