桜吹雪の

いやあ、充実の24時間テレビでしたね。エドはるみが100km走りきってランニン「グー」とかおきまりのジョークをいうシーンはなんだか笑いを超えて感動すら呼んでいたし、100kmマラソンの応援に森口博子とMieが「負けないで」を歌っていたけれど定番とはいえやっぱりこういう頑張れソングって心が前向きになるよなあと、この年になってようやく思い始めている自分がいます。嵐のチャレンジ企画もよかった、なかでも松潤車いすバスケをやる特別ドラマ胸が熱くなりました。ダーツの旅で親子愛を確認する企画も、月並みだけれど、グッときました。


以上、1秒たりとも観ていない24時間テレビの感想を書いてみたけれどまー大体こんなもんでしょ。あとあの目の細いオジサンズイレブンが泣いたり黄色いの着たりしてんでしょ。障害者チャレンジ企画、100kmマラソン、ジャニーズかハロプロの企画ドラマで募金集めて大団円。このパターンが急に変わることもないでしょ。はいはい。変わったら逆に軽蔑するわ。


大体テレビを観ている時間など今日の私にあるわけもなく、昼は東京JAZZ FESTIVALでSam Moore、そして何よりSly & the Family Stone(!)を拝んできたのだ。その足で夜は日比谷野音clammbon。ハシゴでライブを観まくった一日だった。




東京国際フォーラム、会場前の屋台村。なんと驚きのハイネケン300円!




会場入り



サム・ムーアはとにかく最高だった。70歳を過ぎて色気に満ちたあのパフォーマンス。男前としか言いようがない。
スライ・ストーンはもう生きているところを目撃できただけでお腹いっぱい感無量だ。ライブの内容をどうこう言うのは無粋というものだろう。本当に日本に来ているのかさえ積極的に危ぶまれていたからな、私の中で、というより会場の多くの人の中で。もうすっかりおじいちゃんになったスライは、それでも金ぴかの衣装に身をまとい神々しく輝いていらっしゃった。クスリの後遺症で手が随分と震えているのかと思ったら途中から震えなくなったので、そういうことでもなかったらしい。
クラムボンは8月を締めくくるのにふさわしく、適度な熱気、暮れゆく夕空、涼やかな風、突然の雨。夏の全部につつまれた素晴らしい空間だった。ライブもクラムボンの魅力全部みせます!感にあふれていて、いやあ堪能した。野音って初めてだけれどいいところだ。蚊が異様に多いけれど。




国際フォーラムから日比谷公園までの道中




初めての日比谷野音



8月が終わる。考えてみたら今年の夏、とりわけ今月は「暑さ」にとんと縁がなかったように思う。「℃時間」という単位、つまり自身が過ごした気温の時間積分値を導入するならば、今夏の℃時間は人生最小だったに違いない。ずっと病院にいた上にやたらと病棟が寒かったからな。
夏とのふれ合い今ひとつではあったと言いつつも、フジロックサマーソニックも行ったしスライ巡礼もできたしクラムボンもよかったし、かなり遊んでますな。さらば葉月。