悪女

こんばんは。世界中の男どもの中で草なぎ剛への信頼感と好感度が5割増した昨今ですが、今日はそれとは違うことを書こうと思います。大体僕の周りで今回の件でクサナギ君にネガティブな印象を抱いている人がまったくいません。知人のたぐいは「社会通念」の観点からすれば落伍者ばかり!つまり私も…!ともあれ、クスリでなさそうでよかったです。
さて、これもまた本論とは関係のない話なのですが、今日はスラムドッグ・ミリオネアを観ました。映画を通して観客にひとにぎりの希望を、明日を生きる活力を。という思いを強く強く感じました。今までに劇場で5本くらいしか観たことのない私が言うのだから間違いない、映画はこうでなくてはいけない。終盤はカタルシスとこみ上げる感動ですすり泣きが止まりませんでした。今日ばかりは「これは花粉症です!」とうそぶきたかった。酔っぱらって裸で何が悪い!と叫び出したかった。あとみのもんた役をインドのみのもんたが熱演していておかしかった。
というわけで電車通勤の話をします。


4月から職場が変わり、かなり久しぶりに「電車を使って通勤(通学)」しています。かれこれ6年半ぶりのガタンゴトン。そもそも職場まで30分というのがかかり過ぎというか、研修医時代に比べて通勤時間が20倍超になっているわけです。学部生時代も自転車を5分こげば教室や実習先(大学病院)に着いていました。いまや毎日がちょっとした小旅行。
もちろん遅刻はいけないこと、電車通勤のせいで「寝坊のリカバリー」がかなり効きづらくなりました。目覚ましにかける緊張感がグッと増しました。遅刻を防ぐのに目覚まし時計の数を増やす、なるべく早く寝るようにする、いっそ寝ない、枕もとの小人に悪口を言われ続ける、そのせいで悪夢を見続ける、そういった手段は非常にストレスフルです。毎日そんなことをしていてはどうしても無理がたまるし生活に、心にひずみが生じるはず。寝酒のつもりがストレスのたたってついつい量が過ぎ、小金井公園でシンゴーシンゴー叫んでいたら私もクビです。全裸だったら逮捕だし、逮捕はイヤです。逮捕はイヤなので、イヤな逮捕をされないためにも「ストレス・フリーに楽しくできる遅刻対策」を考えてイヤな逮捕を避けなくてはいけない。


現在私が試みているのはやはりファンクラブ活動、中央線にときめきを感じようという手法です。つまりはこうです。7時56分発の西へ向かう快速電車、「あの車両のあのドアに決まって乗っているお気に入りのあの子」を見つければ良い。この結論に達しました。
以来あの車両この車両あの駅この駅、物色するような目でキョロキョロとあたりを見渡しながら通勤を繰り返す毎日。その姿は自分でもはっきりそれと分かる程に不審きわまりなく、町を行けば犬に吠えられさっき開いたばかりのシャッターはガラガラと降ろされる。逮捕されないために始めたキョロキョロ活動で、このままでは逆に逮捕されそうです。それにしても活動開始からはや1ヶ月がたとうとしており、そろそろ出会わなければ、「あの子」に出会わなければ五月病に通勤意欲が負けてしまう!


今最大のお気に入りはカルピスウォーター。かの清涼飲料水のポスターが中央線車両内には貼られまくっているのですが、今ざざっと調べたら川島海荷さんというらしく、これがもう愛らしくて仕方ない。はつらつとした「未来」そのものがまぶしい。ええ、完全なおやじ目線です。あの子が早起きにおける唯一のモチベーションと言っても過言では。ない。
ただ問題は、乗る電車が何本遅れてもあのポスターは車内に貼ってあるという。全く寝坊の抑止力になっていません。さらに悪いことに、たまにドアの上の小さなモニターでカルピスウォーターのコマーシャルが流れているのだけれど、あまりのかわいらしさに見とれていると危うく目的駅を乗り過ごそうとしている自分がいたりもする。むしろ職務のマイナス。とんだ悪女ですよ悪女、あのやろー。みなさんも見てやってくださいこの堂々たる悪女っぷりを。


http://www.calpis.co.jp/cw/


はやく気になるあの子を車両の中に見つけて勝手にファンクラブを作りたいと思います。