剛紫
こんばんは。俺だって自分が「し」で終わる名前だったら漢字の最後に「紫」つけてありのままの自分をみつめるプロジェクト始めてるよ！が最近の口癖の私、でなくて私紫がやってきました。
まずは備忘録、最近のイベントを簡単に。
4月26日、ARABAKI ROCK FESTIVAL。ZAZEN BOYSとTHA BLUE HERBに魂を奪われました。ブルーハーブで鳥肌立ちっぱな紫。泉谷しげるの生歌で「春夏秋冬」も聞けた！夜行バス帰りでそのまま当直は体力の限界を露骨に感じました。
4月28日、その当直明けで大学の同期達とひさしぶりの飲み会。みんな変わってなかったなー。20時集合の設定で、2週間前からアナウンスしていたにもかかわらず誰一人定刻に間に合わないという有様。この職業、労働環境が悪すぎます。
さて、そろそろ今日の本論「バカに足並みをそろえた親切設計は本当に不便」に移らせていただきます。そんなの小学校なり中学校出て最低限のリテラシー身につけてたら、その知識が邪魔してむしろ不便に感じちゃうでしょ！と思わずにはいられない「行き過ぎた親心」というのが世の中にはあると思うのです。アホのアホによるアホのための設計の非効率性、美的感覚の欠如は平穏を願ってやまない私の心を無下にかき乱します。具体例を2つ挙げましょう。
その1、iTMSのカタカナ表示と読み仮名。iTMSというのは、Mac標準のミュージックプレイヤー「iTunes」からアクセスできる音楽ファイルやらその他物品の販売所ですが、そこで曲を買うとこんなことがあるのですね。ここからの話が分かりにくい人は、TSUTAYAでお目当てのCDなりDVDなりを探しているときの話だと思ってください。
例えばこんな風です。Donny Hathawayの"The Ghetto"という曲を買ったとして、アーティスト表記が「ダニー・ハサウェイ」となっているのです。これがはなはだ不便。不便。不便紫。従来自分のiTunesでは「Donny Hathaway」で登録していたのに、いきなり「ダニー・ハサウェイ」ではファイルの管理もおぼつきません。こんな不便な設定になっている理由は明白で、「カタカナじゃないと読めなーい、読みにくーい」というどうしようもなくバカな人に足並みが揃えられているからでしょう。アーティスト名だけでなく、曲名にも同じことが当てはまります。Cajun Dance Partyの曲名に「ザ・ネクスト・アンタッチャブル」とか書いてあって。新・加勢大周と同じ意味で新・アンタッチャブルというお笑い芸人さんがいるなら分かるけれど、ただアホな人が読めないといけないからという理由だけ。かえって読みにくくかつ管理もしにくいことこの上な紫。アルファベットを勝手にカタカナにすんな！と怒りのあまりモニターに納豆を塗りたくりたくなったことが、iTMSを使ったことのある誰しもにあると思います。アルファベットに拒否反応を示す、そのくせ洋楽を買おうというザ・ネクスト・バカチン（お前らにもわかるようにカタカナで書いてやったぞ！）のせいで、ものすごく不便なことになっている。修正が本当に手間なのです。
また、表記はアルファベットなのだけれど、勝手に「読み仮名」が振られているために、まったく関係のない並びに移動させられてしまう点も我慢なりません。prefuse 73（プレフューズ・セブンティー・スリー）の音源を購入したらフォーク・クルセイダーズとホフディランの間に入れられているという。この「読み仮名」機能が発揮されたとき、私のライブラリはこうなります。
剛紫
…
…
フィンガー5
フォーク・クルセダーズ
prefuse 73
ホフディラン
ミドリ
…
こんなのぱっと見からしておかしいでしょう。どう考えても見栄えがしない。
見てくれの問題だけならまだしも、この「読み仮名」機能のついているミュージシャンと付いていないミュージシャンがあるのが非常に厄介で仕方がない。ホイールをくるくると回してprefuse 73を探すときに、「p」のあたりを探せば良いのかそれとも「ふ」のあたりなのか…。こっちは最初から「p」を探してえんだよ！いらいらする、まどろっこしいという日本語はこのときのために生まれたのではないか。そうとしか思えません。
そしてこれもまた「prefuse 73」という綴りをおぼえられない、あるいは「プレフューズだから何となくpから始まりそう」と考えることすら「めんどう」「よくわからない」と思ってしまう不憫な人たち。企業サイドが彼／彼女らに利潤追求の観点から足並みを揃えさせられたことによって生まれた悲劇です。たとえば行きたくても学校に通えなかった時代の人たちが、英語など全く扱えないのだけれどそれでもかの国への憧れから洋楽を聴きたい。そんなハイカラな事情があるのなら「あいうえお」の順でカタログを作るこのにも利があるでしょう。
しかしiTMSを使っている人たちはそうではない。アルファベットはabcの順で並んでいるのが感覚として気持ちよい、そう思えないのは21世紀を生きる人間としてどうかと。ね、わかりますよね。「fishmans」と「fishmans」が別の場所にいたりすると心底がっかりするのです（前者が読み仮名なし、後者がありでフィッシュマンズとなっています）。
もう随分と長くなったのでその2は簡単に。カーナビの地図は勝手に回るな！以上！
それではみなさん、共感のお便り待っています。
