年の瀬

不必要に低い自己評価、それと裏返しの尊大な自己愛、八方美人めいた軽躁的ふるまいという基本的な性格傾向はもはや変わりようもないが、それにしても少しはマシな方向に動いているんじゃないかなあなんて思っている。健全な自己肯定がわずかながら芽生え始めているような。好きな人にまっすぐ好きと言ったり、周りのペースに乱されず自分のペースで作業や勉強を進めたり、そういう「当たり前」のことが少しだけできるようになってきた。29歳という年齢は遅すぎるかもしれない、けれど僕の中では確かな一歩。

周りの人達だよなと思う。僕の中で芽吹きつつある好ましい変化をうながしてくれたのも支えてくれたのも全部。人と交わるのは楽しい。自分が変わる、おそらく相手も変わる。人の和の中で暮らそうと思う。変化を続けようと思う。もっと柔軟でふところの広い自我を身につけたい。そしてゆくゆくは飲み屋のオヤジになりたい。芋焼酎をみんなの笑顔で割っては愉快に酔っぱらっていたい。周りの人が楽しそうにしているのが僕にとって何よりの喜び。
花見が好きだ。もう少し言うと花見客が好きだ。桜を見ながら思い思いに酔っぱらう人たち、あれ程しあわせな光景は他にないと思う。周りの人達には笑顔でいてほしい。そのために生きてみたいという目標。人生を終わらない花見にしたい。
来年は30歳。僕の中では「そろそろ成人式か」という感覚だ。「大人」になるのも悪くない、いや楽しそうだぞという気持ちでいる。

というわけで2009年もおしまい。直接に間接にお世話になった皆様、本当にありがとうございました。おかげさまで今年も無事に年が越せそうです。毎日がしあわせです。
良いお年を!