Dr.ゲロ

102だ。3+99=102だ。人類で初めて数を文字で表す(●→1、●●→2)ことを思いついた人は天才だし、ゼロを思いついた人もすさまじいし、繰り上がりを編み出した人もとんでもない。


まあそれはともかく、今日思ったこと。
「数」を「番号」にした人ってすごい。「1」と言ったたら普通●のを浮かべるし、「2」を見たら頭の中で●●を対応させるのが人情だと思うのだが、そんな「数字」という概念が生まれたてのあの頃に、「いっそ、1とか2を使って順番を表現しちゃえばよくね?たとえば『猿』だったら『9番目』の干支ってことにしてさあ!」と思い立った人がおそらくいたわけだ。まさしく天才。神様だ神様。歴史に名前が残っていないのが勿体ない。
あと、「1も2も『文字』に違いはないんだから、1259とか21-4とかでも太郎・花子感覚で『ものの名前』として成立すんじゃね?」という発想をした人もいたわけで、その人のお蔭で今の僕たちは学生証番号で個人を認識したりiPodの製造番号で保証に入ったりできる。ヤバい、頭良すぎる。もうあなたのIQ2億!


「数→番号」「数字→名前」というアイデア*1。どっちの発想もすごすぎて、この手法が編み出された頃、周りの人ってよくこんな難しい理屈を理解できたものだと思う。今では両者がすっかり入り乱れていて、「人造人間18号」を見た時に「18番目」に作られた「18号という名前」のプロダクト、という意味を付与することができる。すごいことだ。いつも何気なく「番号/名前」入り混じった概念を使いまくっていたけれど、3+99=102に使われている「数字」とは見た目一緒のくせに意味が大きく違っている。感動の事実だ。感動を通り越して神田うのだ。


今日輸血の勉強をしながらそのことに気づいて(←番号ラベルのついた輸血パックの写真を見ている時)一日ウキウキだった。ウフフ。自身の思いつきでものの見方を変えられた瞬間ってすごく嬉しい。カルジオリピンを今日の今日までずっとカルジオピリンだと思っていた(実話)アホな自分には丁度良い「身の丈サイズ」の発見だったな。ウフフ。

*1:数字を使った名前の意味づけには「番号」の要素が含まれるのが自然だと思うので、おそらく前者が先なんじゃないかな。番号として全く意味のない2539587を「名前」として言い張ることもできるけれど、それは数字を「番号含みの名前」として採用することに人類が成功した後の話な気がする。根拠ゼロの何となくな話だけれど。