連休

私の理解する範囲で述べさせてもらうと、「振替休日」とは人間の「休み切れなさ」にその根拠が置かれているわけでしょ。たとえば今週のように祝日が日曜日と重なってしまった場合、そこが人間の悲しき限界、祝日と休日とのダブル休み体制をたったの24時間では休みきれないけです。いくら休めと言われたって休むペースにも限界があって、昼夜を問わず寝食を惜しみ全力で休み続け、それでもさすがにこぼれた休み切れなさ。いわば人間の限界を超えた休暇性そのものを次の日に持ち越すというか、休みのハングオーバー二日酔いというか、そういった意味合いで私は振替休日なるものを考えているわけです。神様だって休みをとるのに「日曜日」丸一日を要するわけだから、休みの能力に関しても神様のそれより見劣りすることを運命づけられた哀れな人類、そもそもが休みきれるわけなんてなくって、むしろ月曜日から土曜日まで休み続けてようやく神様にトントンといったところなのではないでしょうか。ご静聴ありがとうございます。アーメン。


それなのに今週の私と行ったら勤労感謝の日として名高い11月の23日にあろうことか当直、朝から日をまたぐまで病院生活を強いられていたのでした。この時点で既に人間が消化すべき休みに追いついていない。周回遅れもいいところじゃないかよー。息も絶え絶えの中それでも翌日は全力でもって休みと向かい合い、何とか休み遅れを取り戻さなくてはならない。そもそも前日22日土曜日も当直明けの流れで17時まで働いていました。3連休などと浮かれる人々たちと一市民として肩を並べ互いの休みっぷりをたたえ合うためにも、ここ3日分の休みを24日当直明けの半日(厳密に言えば17時以降の7時間)に詰め込まなくてはならないのです。人類の限界を超えた休み負荷に骨はきしみ肉は朽ちる可能性もあるでしょう。それでも私は休み切れなさを解消したい。何とかして…と思いながら焼鳥屋で日本酒を飲んで10時間寝たら次の朝が来ました。ご静聴ありがとうございました。アーメン。