泡の

まずはじめに、あまりに見苦しい単語が今日は何カ所か現れるが上品を是とする当ページ、そこは「いいはなシーサー」と記すことでご容赦いただきたい。
さて、父親マモルについて孝の精神を欠きに欠いた悪口を散々つき、わざとらしいことこの上ない「ひき」で前エントリを終えたは良いものの、気がつけばもうあれから3週間も経過している。私の中の熱もすっかり冷めきってしまい続きを書く気がまったく起こらない。なのでジャジャッと要点だけ述べると、忘年会のたびに寝過ごしては本川越で財布の側のポッケを下にして寝ました。仏西国境線上の教えが役に立ったよマモルさん、ありがとう。息子の部屋で寝ぼけ小便を垂れる父親にならって、私も家のクッションにおしっこをかますようになりました。床の向こうにゆらめくオアシスが見えたあの朝、僕は何かを失いました。来客の同期や看護師さんの前で酩酊して鼻くそもほじりました。絶対こうはなるまいと誓ったあの日の僕はどんどんあなたに似てきているよ、マモルさん。510くんと韓国料理をしこたま食した帰り道、大好きなコリアンテイストは私の腸管とはよほど相性が悪いらしく、ごろごろとなり続けるお腹、研修医寮のマイルームへ続く階段を上がりながら私はいいはなシーサーをもらしちゃいました。あなたの名誉のために言っておくと、さすがにシーサーは漏らさなかったよね、マモルさん。


とまあこんな所だ。これは私、社会人としてすれすれな気がしてならない。病院関係者もちらほらここを読んでいらっしゃる模様なのだが、まあへっぽこ研修医だ、今さらおしっこやいいはなシーサーくらいで彼ら・彼女らにかく恥もないだろう。4月からは勤務先も中央線の南へと変わる(とてもさびしい)。


近々、研修医寮「バブルビル(仮名)」が移転するという。現アパートが立て替えなのか取りつぶしなのか、来年度からはやはり東京都内23区外ではたらくことになった私はそのあたりの事情に明るくないのだが、いずれにせよ私とその同期たちはこの寮で2年間を暮らした最後の研修医ということになる。まさか最後の最後で、フローリングをおしっこで浸され階段でウン、ではなくシーサーをかまされるとは夢にも思っていなかっただろうこのアパートも。20年前には最先端の、近未来感すら漂ったはずの魔法のアメニティ床暖房が、まさか尿を蒸し蜃気楼を生じさせることになろうとは…。歴代の研修医の先生の中には今まさに当院でばりばりに働いておられる方も数多く、諸先輩方、伝統ある部屋を汚して本当にごめんなさい。そして次の学年がこの部屋に入ってこなくて本当によかった。いわば最後のマーキング。さらばバブル屋。