ひかりのまち

浅野いにおの「ひかりのまち」、すごくよかった。同い年だからか小田急沿線で生活している人だからか、世界に対する感じ方や考え方がものすごく近い(もちろん、感度もそれを表現する能力も浅野さんの方が桁外れだけど)。前作「素晴らしい世界」では途中だれてしまって、最終話の感動がそれを無理矢理「あり」に昇華させるというウルトラCをやってのけてた、っていうか図らずもそういう作品になっていて「作品に救われた」形になってたけど、今回は(1冊だけってこともあってか)描きたい世界が描きたいだけ描かれている感じがした。
「○○に似てる」みたいなことを方々で言われまくってたけど、今回は浅野いにおの世界がきちんと描かれていたようにも思う。あと出てくる女の子がかわいい。なんてあたりもポイント高かった。

あと、「ハル子」「桃子」って名前が出てきて曽我部ファミリーみたいだった。