Cafe de 悟り

気づいたぜ。スタバでSTEP内科学(平易な解説と豊富なたとえ話がウリで、やる気のない医学部生が「医学の勉強してなくはないんですよー」ってポーズをとるために読む、偉い先生方から最も嫌われる類のふざけた教科書)を、あまりの記述の難しさに泣きながら読んでた時に気づいたぜ!涙の数だけ強くなれるぜ!嫌いな勉強もたまにはしてみるもんだ。


気づいた発端は、STEPの中に出てきた「〜となるはずなのに何でならないのか?」という意味内容の一節。


「何で〜なんだろう?」っていう疑問に比べて「何で〜じゃないんだろう?」っていう疑問は一段レベルの高い疑問なわけです。前提となる理論やら理屈やらがあって自分の中ではそれで説明がつけられる気になっていたのに現実がそうでない。ってときに初めて「何で〜じゃないんだろう?」って思うわけだから、前提となる理屈や理論がまだ見えていない「何で〜なんだろう?」に比べて一歩進んでいると言えるでしょう。


で、ですよ。
これって、「レベルの高い」問いかけではあるけれども、同時に、自分が現実の現象・事象を一定の筋道で理解していると「思い込んでた」ってことでもあると思う。これを知的探求の場で「何でこの理論じゃ上手くいかないんだろう」ってな具合に考えるならまだしも、人間関係や自己実現の場面で極めて危険。要注意!ここは戒厳令下!


僕は時に「こんなに頑張ってるのに、何で上手くいかないんだろう」とかくだらないことを思っちゃうんだけど、これって「努力すれば必ず結果が出る」っていう悪く言えば自分の能力への過信、ナイーブな思いこみが根底にあるわけじゃないですか。自分の例じゃないけど、がんばっても成績が上がらないとか毎週練習出てもレギュラーになれないとか。追いかけて追いかけても掴めないものばかりさとか、愛して愛しても近づくほど見えないとか、そういう時。そんな時はついつい「何で〜ないんだろう?」ってオイルの切れた未来(あした)のプログラム大事に回しちゃうけど、しかもそういう時って自分に酔いしれる絶好のチャンスだからここぞとばかりに悲劇のヒーロー/ヒロイン気取っちゃうけど、ちょっと待てと。
努力。つまり目標に向かって頑張るってことは本来「結果が出るかどうかはわからないけど努力をしなかったら目的の達成は絶対に不可能なんだし(少なくとも100%ではないんだし)、実現可能性を少しでも高めるためにやれるだけのことはやろう」ってことで、これは僕が敬愛する陸奥圓明流陸奥九十九先生(無手最強!)がおっしゃっていたことだから100億%正しい。正しいって思わない奴は四門(死門)を開けて全員殺すから、つまり努力がなけりゃ結果は出ないけど、努力したからって結果が出るとは限らないわけですな。
何で努力がむくわれないんだ?そう思っちゃうのは仕方ないにしてもすぐさま軌道修正、おーっといいけねえ、今の俺あるいはちょっぴり自惚れてたぜ、努力は結果を保証しないぜ。さふいう人に私はなりたい、なるために努力したい。
恥ずかしながらおめおめと。ただ生きて呼吸ばっかしてきた24年、気づくのがあまりに遅すぎた感もありますが気づかないよりはよいでしょう。


いやー、世界(内存在)不思議発見。スーパー仁くん。
「何で努力がむくわれないんだ?」って考えることがともすれば傲慢である。そんな真理をかいま見た夕下がりでした。ナオタローモリヤマ風に言えば小さな恋の夕間暮れでした。さすが夕暮れの代弁者、言うことがいちいちシャレてます。
そして何より忘れちゃならないのは、理論と実践は別モノってことです。だから明日からも別段努力をするわけではありません。理論だけはいっちょ前で実践の伴わない、不当な見返りを求め絵空事ばかり考えるデイドリームビリーバーとして生きていこうと思います。Cheer up, Sleepy Jean!!


370円(今日のスタバのコーヒー代)でひらける悟り。お買い得な物件でした。