コマバ

久しぶりに昼から駒場の学生会館に行った。苔のむすまでたむろしまくってたあの頃と同じ空気の中で同じ時間が流れていた。変わってなかった。昼休みには自然にみんな集まって、午後は授業さぼって居すわり続けた。夜は21時まで意味なくだらだらして、みんなでだべってた。そういう日々のことを駒場時代という。ふり返れば呆れるほどに輝く。
そういった時間を「無駄だ」という人がいて、カリキュラムどうこうとか、実りある教養とか知のうんたらとか言う。とんでもない!あの時間を「無駄」って呼んでいいのは、実際にあの場所で時間を浪費して毎日を生きた、そうやってかけがえのない思い出を紡いだゴミ人間たちだけだ!俺らの時間の無駄さは誰にも無駄とは呼ばせないぜ!あの時間を否定しようとする奴は全員バカだな。
などと思いながら怠惰で充実した駒場時代のクラスのことやサークルのあの頃をあれこれ思い出していた。その結果、やっぱあの時間は壮絶な無駄の積み重ねであったことが判明した。ありゃ無駄以外の何ものでもないな。あの時間を肯定しようとしてるやつは全員バカだな。