トム・ジョーク

体育会系の人のジョークと、オタクのジョークについて。


http://d.hatena.ne.jp/maroyakasa/20060219



そうそう!もやもやしてたのをバシッと言ってくれてる。かこいい!


気持ちの上では僕は完全に上のリンクで言うところの「オタク」寄りで、「体育会系」の際限ない「エロさ自慢」「バカ自慢」とか見てると、あーホント体育会系に所属しなくて良かったー、バカになる所だったーと真剣に思ってしまう。俺が今までやった女で一番しまりがよかったのはさー、とかそういうのは下ネタなんじゃなくて、単に品がないだけだよ(この違いは大きい)と教えてあげたい。彼らのあまりに足りてない「概念としての脳のしわ」を一本でいいから足してあげたい。
度数の高い酒をどれだけ一気飲みしたことあるかとか、女の人何回イカせたとか。俺はチンチンで、しゅっしゅ湯気の出てるヤカンぐーっと持ち上げてカップヌードルにお湯注げるよとか。もう、はーあ?っていう。何その自慢?ヤカンの例はおもろいけどさ。
とにかく、それは別に「面白い話」じゃなくて「自慢話」ですよ、しかも脳みそのスポンジ化が相当進んでないと言いこなせない、末期的にステージの進行した「狂牛自慢話」ですよ。脳の大半が海綿体になっちゃって毎日下半身の海綿体膨らませてる彼らには、そういう風に伝えた所で無駄なんだろうけど、それでも僕は言葉の力を信じたいですね(嘘)。まあ上のリンクの人も書いているように、そういうのは価値観の問題だから、そういうコミュニケーションの取り方があってもいとは思うし相手に笑うことを強要しなければいいんだけど、彼らは大抵そういう話を「笑い話」としてしてくる。それがもう苦手で苦手で。そして気が付いたら自分も下品なことしか書いてないわけで。


僕はどっちかというと上のリンク先で言う「オタク」にすごくシンパシーを感じるし散々「体育会系」ファッキンなことを言っておきながら難だけど、「オタク」の人のジョークも一部やっぱり苦手だ。その集団の共通了解をネタにしてみんなで笑い合うのは全然好きなんだけど、ターゲットの狭い情報で笑い合うっていう「オタク」的な気質が行き過ぎると「珍しい情報を単に提供することだけで笑いがとれる」って勘違いしちゃう人がいる気がする。「オタク」とは大きく違うんだろうけど(そこら辺の相違はこの際無視!)いわゆる「うんちくおじさん」な感じ。「うんちく」をコミュニケーションの手段にしようとしてどうすんだっていう。
この役者さんは昔これこれこういう役をやってたんですよー、タミル語では「ティンティン」って言ったら女性器の事を指すんだよー…ってあれ、何で誰も笑わないの?みたいな。いやいや笑うも何も、そんなむき出しの「情報」だけ差し出されてどうすればいいのさ?っていう。知識が知識としてのみ提示されて、それを単純に「面白い」って思える人はかなり少ないんじゃないだろうか。


例えば虎の穴の「蘊蓄王」のすごい所って、まあ知識があることは勿論なんだけど、所詮は「知識」に過ぎないうんちくをショーとして成立するように口調や話の組み立てで一流のパフォーマンスに仕立て上げてる所だと思う。で、いわゆる「オタク」気質の人が面白かったりレアだったりする「知識」を人に伝えてるときって、そういう「ショーマンシップ」みたいな要素が全然なくって、情報の伝達さえ行われればうんちく王がやってるのと同じ効用が得られるって勘違いしてるんじゃないだろうか。書きながら自分に当てはまり過ぎて泣けてきた!しかもさっき書いた「ティンティン」の話とかおもいくそ適当書いた作り話だから、知識の披露ですらないしな。


知識をそのまま提供してコミュニケーションの手段にしようとしてるそこのあなた。そして僕。二人合わせてトワエモア。それって結局同じ価値観に属していない人間から見たら「体育会系」がやってるエロ自慢・バカ自慢と同じで、知識自慢にすぎないんですよと。あなたのそのメガネは人を威嚇するためについてるんですかと。何ですぐチンチンとかティンティンとか、挙げ句の果てにはトゥモロー・ネバー・ティンティンとか言いたがるんですかと。誰かのために生きてみたってOh、Oh、トゥモロー・ネバー・ティンティンですかと。
(あ、自分の自慢のためじゃなくて場の空気や流れを読んで、コミュニケーションの中で自然に出てくる「うんちく」はもち全然ありでお願いします。)


苦手とか駄目とか言ってるけど、自分はそういう認識をメタレベルから眺められる自慢をしたいんじゃなくって、油断すると僕はついつい彼らと同じ方法論をとっちゃうからこその反省。反省した「ふり」して上から見てるっていう、極めてタチの悪い差別をしてしまっている面も否定できないし成分としてはそういう面が絶対あるんだろうけど、それでもとにかく気持ちの上では真摯に反省。それに僕は「面白い」至上主義で、面白かったら何でもいいと思ってしまっていて、それはどうかと思うから何とか治そうとしても一向、全然治りゃしない。治す気ないんじゃん?って言われたらそれまでだけど。それに別に自分が特別面白いってわけでもなし、お前の「面白い」至上主義って結局何なのよと。そういう「面白い至上主義」って「他の価値観で人が生きていることに対する洞察であり畏怖が極めて希薄」という点で結局は「体育会系」「オタク」と同じ穴のムジナ。
周りの人は別に「体育会系」か「オタク」のどちらかに必ず属してるってわけじゃなくて、みんな中庸な所でバランスとりながら様々なジョークを交えつつコミュニケーションとってる。本当にすごいよなあと思う。バランス!人間に必要なのはバランス!