勉強の遺伝素因

気が付けば1つ上の学年の医師国家試験も終わって。ということはまあ、次の医師国家試験を僕らの学年が雁首揃えて受けてることになる。いっやー勉強する気、依然断然全く湧いてこず。ヤバい!5年間大学に通ってて、今までに通読したSTEPが精神科1冊っていう事実がいけて無さ過ぎる。みんなもう無茶苦茶に勉強進んでんでしょ?何だかみんなとっくにQB全冊、暗記パンに塗りたくって食べ終わってるとか、風の知らせが虫の噂になって小耳が挟まったしな。そんなに暗記パン食える胃袋がすごい。毎日ビールでお腹いっぱいだからそんなもん食ってる暇ないよ!USMLEだかEE JUMPだか、そんなのの勉強してる人なんて全員神様だよ。


思えば高校2年生の1月、1つ上の学年のセンター試験が終わった次の日から、「勉強しないと大学受からない!」とか血迷いごとも甚だしいことを思って僕は受験勉強を始めたんだった。もう8年も前のことだ。何が血迷いごとってその後きっちり2浪したわけだから「勉強しても大学受からない!」が正しかったわけだ。あの頃から僕はアホだったんだな。あー素直に懐かしいなあ。


それまでは、まあ塾とか行ってたけど宿題とか課題とかそんなのなーんにもやってなくて、基本的にはテレビゲームとCDコンポ買ってもらうためにしか勉強したことなかったから、自主的に勉強するっていっても何していいかわかんないし、そもそも大学ノートのA(7mm)に収まる文字を書けなかった(本当です)。テスト前でもないのに机に向かって一生懸命勉強するのが恥ずかしくって、テレビの前に寝転がるっていう言い訳作って勉強したりしてた。今ならはっきり言える。そんなやつ死んじゃえばいいのに!
あ、ちなみに、成績も能力も全く足りないことにすぐさま気づき、馬鹿がカッコつけてそんな気取ったことやってる場合じゃないぞ!ってなってこの悪しき習慣は即刻廃止されました。


大学入試の時もそんな具合で「危機感を 持った時点で もう遅し」な状況だったのに今回の医師国家なんちゃらに対してはまだ危機感すら湧いてきてないぞ。当然勉強の蓄積はゼロどころかマイナスだぞ。そもそも能力のない人間が、危機感もやる気もなかったらどうすんだよ!
あれだ、きっと遺伝だ遺伝。人類遺伝学で「勉強嫌いタンパクが伴性劣性遺伝で発現する家系がある」ってやったけど、今わかった。俺その家系だ。酔って僕の部屋をトイレと間違え小用をたす父親、時速2kmで動く歩道の上を時速4kmで歩いたら2×4で時速8kmになると信じている母親。そんな二人が産んだ子だし。これはもうしょうがない。伴劣だから弟も全員そんな感じ、そんな設定でお願いしますね。つうか今ここまで書いて気づいたけど、伴性劣性だから父親のトイレエピソード関係ないじゃんか!やっぱ僕アホ。犬で言ったら「駄目って言われてるのについ人噛んでしまうんやー僕」とか言ってるのくらいアホ。


ま、やる気出したら負けだと思っている、みたいなスタンスで生きていこうと思う。いややっぱ全く思わない。毎日こつこつやれる人。1時間空いたその隙に勉強できる人。電車の中で文庫じゃなくて教科書読める人。そういう人に私はなりたい。これはホントになりたい。