転ばぬ先

言い方ってもんがあるだろうと。
あまりに基本的なことを相手ができなかったり知らなかったりしたときに「え、何でこんな簡単な問題も解けないの!?」とか「お前マジでそんなことも知らないの!?」みたいな疑問系使うのって攻撃力がありすぎるから基本使わないようにしてるんだけど、つい使ってしまうことがある。しかし明日から小学5年生を家庭教師する身、そんな言葉を使っては指導効果が上がらないことは火を見るより明らかだろう。そこで「やさし〜い言い方」(←自販機風)をドトールでつらつら考えてみた。「これができない/これを知らないことはマズいこと」という認識を「勉強嫌い!」に結びつかない形で伝えられれば理想的だ。(相変わらず自分の勉強にはからっきし身が入らない…。)



君がこの問題を解けない間にも、戦争と飢えで何万人もの子供が死んでいっているんだよ。
ことの重大さは何だか伝わる気がするけど、テーマがシリアス過ぎるからダメ。


君がこの問題を解けないことが過剰ストレスになって、僕に迷走神経反射が起こって死ぬかと思ったよ。
だから死と結びつけちゃダメだ。


○○くんがこの問題を解けないと、君のお父さんとお母さんからの僕の評価が下がるから迷惑なんだ。
小5に汚い世界をのぞかせたらダメだ。


○○くん、そういう「小学生らしさ」みたいなサービスいらないから。
ダメなのは分かるけど、これちょっと使ってみたい…。


おいおい、こんなの常識通り越して縄文式土器だよ。
これも使ってみたい…。
ただ小5だと縄文式土器を知らない可能性があるな(確か小6だよね習うのって)。


まー5個も用意しておけば何とかなるだろうってことで予行演習おしまい。向こうから「ふざけないでちゃんとやってくださいよ、先生」とか言われたら、小学生らしくしやがれ!ってぶん殴ろう教育的指導を施したいと思う。
つうか前日からこんなこと考えてるなんて、どれだけ楽しみでしょうがないんだお前って話だ。必死だな(藁 って自分に言ってやりたいけど今からソワソワするこの感じ!ああ心のオアシス!そしてそこをのぞきこむと自分の勉強から逃げているだけの自分が…。←大人のためのリアル怪談。