あれ!?

いつも不思議に思うんだけど目の前の女の人の顔が急にめちゃくちゃかわいく見えてくる瞬間ってあるじゃん。あれってどういうことなんだろう。その瞬間までは別に美人だかわいいだ思っていなくても(失礼…)酔いが深まったり、あるいはお酒入っていなくても会話のテンションがやおら上がってきたりするとどうだ、目の前のその人が急にものすっごくかわいく見えてくる。でその後は、ああこの人かわいいなあ、目の前にこんなかわいい人がいて話ができるなんて気分いいなあ浮かれちゃうなあエヘへ。モルツもう一杯!うまいんだな、これが。てな具合でさらに酩酊は進みテンションは無駄に上がる。ますますその人の笑顔がかわいい。まさに至福の時間といえる。


好きになるってのとも違う。家に帰ってからその子の表情を一つ一つ反芻、秘めた思いを再確認して胸を弾ませたり。あのときのあの子のあのリアクション、あの裏に実はこっそり「好意」が隠されてたんじゃないのか。なんていう甘やかで無為な空想に浸ったり。「なぜだか急にかわいく見える」現象の後で別にそういうことをするわけじゃない。ただその瞬間に、その人がかわいく、もしくは美人に見えてたってだけだ。
エロい気持ちになるのとも違う。エロの伴わないお酒や会話の席(サークルの飲み会とか、学部の先輩後輩同輩・塾の元教え子などと話すとき etc)においても容易にこの現象は観察される。エロは別腹。


しばらく話してると目の前の人がかわいくてしょうがなくなって自分でそれとわかるくらいに舞い上がってる自分。その瞬間の楽しさはまこと筆舌に尽くし難いものなのだけれど、問題なのは「次回」だ。その人(Aさんとする)と次に会うときって、こっちが用意していくイメージはこの前の最後の印象すなわち「無性にかわいくて仕方がなかったAさん」なわけだけどむべなるかな、目の前にいるのはいつもと変わらぬ「普段着」のAさん。両者の間に横たわる圧倒的な溝が、僕を困惑させる。「かわいさ」を自分勝手にAさんへ投影したこっちがもちろん悪い。それは間違いないんだけど、それでもやはり再び会った瞬間にどうしても発生してしまう刹那の「え!?」を抑えることができない。しばらく話してたらそんな違和感も霧消してしまうのだけれど、とっかかりの一瞬にどうしてもでっかいクエスチョンマークが頭の上に浮かんでしまうのだ(by ゆらゆら帝国)。
調子こいてるってのはわかるし、相手に自分のイメージを着せてるだけだから明らかに自分が悪いんだけど、再会の時に「あれ、こんなんだっけ!?」って。そんな瞬間があるのって僕だけだろうか*1

*1:つうかものすごく失礼なこと書き散らかかしてごめんなさい…。僕もどこかで同じこと思われているはず(ってか一瞬たりとも「かっこいい」扱いを受けたりしていない…。)だから許してやってください。