親子プレイ

未だ梅雨は明けずチャットモンチーの声がGO!GO!7188とたまに区別つかない*1今日この頃、みなさんいかがお過ごしですか。


昨日は色々あって同級生サクセスさんの家(実家)に泊まらせてもらったわけなのですけど、なんでしょう、「母親の恥ずかしさ」を久しぶりに目の当たりにして感動しました。客からすれば何ともないのに息子からすればうがあああ!母親の一挙手一投足がいちいち全部恥ずかしいいいい!出てって、もうわかったから早く、ほら、お茶置いたんだからとっとと俺の部屋から、って何で座るんだって!出てけって!みたいな例のあれです。


最近そういうのを逐一恥ずかしがってもキリがないしつうか恥ずかしいことないし親が友人の前で何をしようが構わないやーだったけど、これじゃいかん。友人の前で恥ずかしがってこそ「息子」を全うしてる、つまり親孝行ってことじゃん!って思い至りました。
親子関係はプレイ(これ言ってたのみうらじゅんだっけ?)なわけだから、相手の役割をおもんばかるサービス精神こそが重要なんです。友人が来たらあれこれ恥ずかしがっては「もーshoちゃんいつもはそんなにイライラしてないのにー」「だから人が来てる時にはshoちゃんって呼ぶなって!」みたいなキャッチボールをしてこそ逆説的に「家族のつながり」を確認できるわけです。実家に帰ったらだらしない格好で麦茶飲みながら「何か食べるもんないー?」とか横柄に振る舞っていれば、高いところにある電球をぶつくさ文句言いながら取り替えていればそれでいいんです。というかむしろ、自分で冷蔵庫のぞいて食べるもの探した方が早いとか電球取り替えるのくらい大した手間じゃないから言われる前に取り替えちゃえとか、そんな大人の態度ではいかんのです。


親子関係が「プレイ」「ゲーム」である以上そこには緩急が必要ではないでしょうか。「初任給で旅行をプレゼント」「毎正月は実家に帰って孫の顔を見せる」などの「ど真ん中ストレート」ばかりでは(なるほど親孝行序盤戦においては有効かもしれませんが)親もさるもの段々とこちらの速球に目を慣らしてしまいます。年齢を重ね守るものやしがらみが増える中それでも全力で親孝行しているのに「最近あの子は冷たくなった、親を大切にしなくなった」など言われたらたまったもんではありません。親だと思って調子乗んなって話です。それに、基本的には完投が求められる「親子」業界ですから全力投球ばかりではスタミナももちません。
だからこそ、配球に一工夫を。「だらしなく親に甘える(たとえそれが本意ではなくとも!)」「子供の頃のクセをわざと出すことで『やっぱりこの子はしょうがない子ねえ』を引き出す」などの変化球を織り込み打者(親)を翻弄し一番で繰り出す「ど真ん中ストレート」の効果を何倍にも膨らませてこそ、「親子」なる長丁場を乗り切れるのではないでしょうか。


というわけで戦略はバッチリなので、あとはここを親が読んでいないことを祈るばかりです。ごきげんよう

*1:いやー、両方声かわいすぎ。こういう声だとボーカル大きめ(デカ過ぎ)ミックスに意味が感じられて気持ちよくてとてもよい。