M-1

見た見たM-1。面白かった順に。勝手に点数もつけて。


1:南海キャンディーズ(予選:93点+α 決勝:89点+α)
初めて見たけど驚いた!その番組を見てとにかく一番面白い人を選ぶ。っていうグランプリなんだから、絶対この人たちが1位でしょー。+αってのはまさにその「今年の魔法」っていう部分。火を恐れるサイ(とその横の医者)を見た瞬間に優勝決定でいいんだと思います。
しずちゃん


2:アンタッチャブル(予選:90点 決勝:89点)
面白い。いつも同じパターンのボケツッコミなのに、ボケの圧倒的な高速処理とその勢いを絶対に止めない強めのツッコミのおかげでぐいぐい見られる。すごい。素人が見てても破格に上手い。でもやっぱ「面白い」のレベルが一つ低いと思います。むちゃくちゃ面白いんだけど。M-1はただただ圧倒的に脳みそが溶けるくらいの、圧倒的に面白いところを評価するグランプリであって欲しい。だからこそ審査員には松本人志島田紳助が必要なんだと思う。あの2人だけは「松紳が面白いと言えば面白い」という審査員として存在できるんだから。
アンタッチャブルは永遠に2位でいたらカッコよかったのに。
とおもってたんだけど、やっぱりアンタッチャブルが1位だ!文句なく面白かったし、あまりに完璧に周囲の期待に応えたのがすごい。それがドラマチックですらあった!ドラマ性大好き人間として、アンタッチャブルの優勝に同意。


ずいぶん差があって、


3:笑い飯(75点)
イマイチだった。大好きなのに爆笑できないという歯がゆさ。うーん。爆発力がなかったし、実はWボケには既に飽きて来ちゃっているのかなあ。と思って昔の映像を見返してみたらやっぱり爆笑できた。残念だー。
やっぱ去年のうちにグランプリとっとくべきだったのになあ。
おととしいきなり出てきてやっぱりフットには負けて準優勝(ますだおかだは当然除外)して、次の年。「奇跡」と紳助が表した圧倒的な成長を見せつけて優勝。ってなってればなー。


4:千鳥(73点)
中世ごっこだけで4分間!グランプリ向きではないという点で4番だけど、すっごい面白いと思う。去年もマジ面白いと思った。
1位にはなれなくてもさあ、最下位はいくら何でも過小評価じゃないでしょうか。


5:POISON GIRL BAND(71点)
初めて見た。面白い。淡々と流れる時間の中で、放課後ファミコンやりながら続いてるくだらない雑談みたいな会話が少しずつ、みるみる形を変えていく。漫才のミニマリズムだー。
中日6にミルク4!
小朝さんのコメント「あと1秒」が印象的。1秒遅いこの人たちを本当に見たくなる、という点で、すばらしい評論だったと思う。
年明けの番組でも面白かったし、今年たくさん見たい人たちでした。


6:東京ダイナマイト(70点)
面白い。
でも、年明けの番組で見たやつの方が面白かったなあ。M-1はやっぱりあがってたんですかな。
つかみの刀ネタは最高だった(つまんないけどね)し、ツッコミの空気が絶妙。
ボケの人が変な顔で笑わせようとしてた(のかな?)はマイナスポイントだと思う。


ここで圧倒的に差があって、


7:麒麟(予選:65点 決勝:55点)
いやだからこの人たちはつまんないんだって。全然面白くない。ツッコミに華がないし、声がいいっていわれてるボケの人(声はいいと思います)のボケは15年くらい前っていうかダウンタウン登場以前のあまりに古くさいやつだと思う。ダウンタウンが一番偉いってわけじゃないけど、それにしてもさあ。同じ番組の中に笑い飯だの千鳥だのPOISON GIRL BANDだのっていう、確実にダウンタウン(の最も面白かった頃すら)を古く見せる漫才が登場しているのを見ると、完全に時代に取り残された漫才に見える。
といいつつ、いきなりドリフっぽく歌い出すやつに思いっきり笑ったので7位。


8:トータルテンボス(63点)
ボケが予想と常識の範囲内。
ツッコミも違和感のある言葉を使うことが目的化していて、全然「言葉の必然性」を感じない。その点でアンタッチャブルとか東京ダイナマイトのツッコミの方が全然好き。
っていうかきれい。
あと「〜る」っていうネタに4分間を押し切るパワーはなかったなあ。


9:タカアンドトシ(58点)
スゲー普通。
ボケもツッコミもごく普通。
変な顔とかきついツッコミとかも別に。
麒麟タカアンドトシ(とトータルテンボス)は決勝に出なくてよかったのに。

うん、どう考えても一昨年のますだおかだがじゃまだった。
あそこで無駄なグランプリが出たせいで、後ろが完全につっかえてる。ますだおかださえいなければ、っていうかいてもいいんだけど何かの間違いでグランプリなんか取らなければさあ。そうすれば優勝が
02 → フットボールアワー
03 → 笑い飯
04 → アンタッチャブル
05 → 気が早いけど、今のところは南海キャンディーズ
ってなって、「その場で一番面白い漫才をやった人が優勝」の理念に完全に一致したのに。