江原啓之スペシャル「天国からの手紙」やばい。
「死んだ息子/娘の本当の声が聞こえてきます」という形で江原さんは語る。あまりに重い「家族の死」の意味を前向きなものへと変換し、「死」の呪縛から、残された家族たちを救う。
変わったのは「息子/娘が死んだ」という事実ではなくて、残されたものによる「その事実のとらえ方、意味づけ」だ。「憑き物落とし」とまったく同じ構造をしているわけね。
すごいテクニックをもってるなあ。

「死とは残された生者にのみ紡ぐことを許された<語り>なのだ」ってことを完璧な形で示した番組。しかもめちゃくちゃ感動的。これ見て泣かない人なんているのかってくらい、これでもかこれでもかの感動節。言霊を用いて世界をポジティブな形で構成しなおしたその先に救いがしっかりある。いやー、この人すごいわ。
テレビにおいて同じ意味づけというかステージの人の代表格としてぱっと頭に浮かぶのは細木数子だけど、細木数子が「だからあなたはダメなのだ」で人の心に訴えるタイプとしたら、この江原さんは「あなたは全然ダメじゃないんだ」で心に訴えるタイプ。
今日の「答えてちょーだい」でもこの江原っていう人出てた(夜のための番宣か)けど、この人これからテレビ出まくるんだろうな。