風邪薬を酒で流し込む

やっと僕の元を去る決心をして、荷物をまとめてまさに部屋を出て行こうとしていた美沙子(僕がひいた風邪の源氏名)が、玄関のドアを開けて半身を外に出したかと思えば急遽ターンハーセルフバック、振り向きざまに「忘れもの、ない?」(原秀則「部屋においでよ」ラストシーンより)とか言ってきてなんとなく寄りを戻す俺はやっぱり甘いなあ。えへへ。とか言ってる場合じゃなくてとどのつまり風邪がぶり返す。バイトの日だっていうのに頭痛い熱っぽい喉痛い何にも運動してないのに筋肉痛みたいに体が痛い。つらいアン・ウィルソン。