恩師・恩賜

紀宮さんが結婚したということで、僕は皇族の人に全く畏敬の念とかを抱けない人間なのだけどそれでも、彼女が結婚して日本全体が何だかめでたいぞ祝福だぞっていう空気ですごくいいですね。
中高生時代の僕は「世界三大不細工」として紀宮さん、伊藤みどり(あと一人は随時変動)をあげるほどの紀宮ありえない派だった。10年前には既に「紀宮さん結婚しないのかねえ」みたいな話題が結構世間の耳目を集めていた気がするんだけど、「紀宮と結婚」っていうのが笑いのタネであり罰ゲーム扱いになる始末だった記憶がある。カテゴリとしては「珍獣」に分類されてた。だって不細工なんだもん。
とか言ってたら今やどうだ、10年を経た僕は紀宮さん大好きだ。テレビでしか見たことないけど紀宮さんの振る舞いや言動の高貴さは。何をしても自然と「漂ってしまう」とすら言えるその気品。心から美しい。目が釘付けになる。あれはすごい。紀宮さんの顔や振る舞いが急に変わったとは到底考えられないから、結論は一つ、中高時代の自分は人やものを見る目がからっきし、これっぽっちもなかったってことになる。あの時のアホな俺をグーでぶんなぐってやりたい。紀宮さん、一介のゴミみたいな中学生に何を思われようが蚊に刺されたほどにも感じないでしょうが本当に失礼しました。
リリー・フランキーの言葉で「肉体は出来るなら一年でも若返りたいと思うが、感性が一日でも若返るのは耐え難い」ってのがあるけどまさにそれだ。紀宮さんがきれいだと思える人間になれてよかったなあと結構心から思う。そういう「自分を育ててくれた人」が結婚して幸せになるんだったらそれは、言いようが無いほどに晴れがましい事だと思う。というわけで、一介の大学生に何を思われようが蚊に刺されたほどにも感じないでしょうが、結婚おめでとうございます。