ネ組の人

電源 has come back !!
特殊ルートを用いることによりPCのアダプターが我が家に戻ってきた。A利グッジョブありがとう、持つべきものはやはりご近所バイト仲間だ。まあご近所バイト仲間、多過ぎだけど。


いやー、生き返った。渇いた皿に水もらった河童より生き返った。元気が出てきたので「ネ!」について考えてみたいと思う。これって女の子の特権だよネ!とか、前を向いて歩いていかなきゃネ!みたいな「かわいらしさ」「ハツラツ感」の「ネ」のことです。これがあると無いとで大違い。先に挙げた例文を使ってみるとこんな感じ。何だか弾むわけですな。


これって女の子の特権だよね! → これって女の子の特権だよネ!
前を向いて歩いていかなきゃね! → 前を向いて歩いていかなきゃネ!


最初に取り敢えず「ね」をカタカナにしてみた人は本当に天才だと思う。どんなにつらい状況でも無理矢理「生命パワー」が吹き込まれる。


とかはどうでもよくって、最近職場での人間関係に悩んでいる。些細な失言がきっかけで上司に完璧に嫌われてしまって、だったら仕事で結果を出せばと積極的に周囲に意見を出したし、嫌な残業も厭わずやった。だけれども、そういう姿勢がかえって鼻についたらしくて同僚からも煙たがられ始めてしまうし上司の受けは依然として悪いままだ。表には出さないようにしているつもりだが、最近はイライラしてしていることも多く表情にどうしても棘が出てしまう。一頃に比べ口調もずいぶんと荒くなったと思う。それを受けてか最近では女子社員の間でも悪い噂が流れているみたいで、いよいよ職場に自分の居場所がない。
それでも僕にはミホがいる。彼女は僕の「彼女」で、うちで半同棲的なニュアンスなのですよ、えへへ。特別美人ってわけじゃないけど、でも黒目がちな目とか低い鼻とか顔を洗った後の肌の感じとか、うーんいちいちパーツとかめんどくさい、その顔丸ごとが僕は大好き。照れくさそうな笑い方とか、エロい時はばっち来いでエロいとことか、思い込んだら頑固だしすねるとメチャメチャうざい所とか、とにかく全部をひっくるめて彼女の全体を守りたい守っていきたい。家に帰ったらあかりがついてて彼女が待ってて部屋はあったかくて、ちょっと僕には味の薄いご飯が待っていて僕は幸せ。彼女もきっと幸せ。口に出して約束こそしていないけどお互いに「将来的には結婚のつもり」を共通の認識として持っていると思う。大好き大好きミホ大好き。
ああミホ、ただいま。
と胸の中でつぶやいてドアを開けた僕を迎えるのはおかえりーじゃなくていきなりの別れ話。口を開いたら仕事仕事で最近は表情も険しくて、家に帰ってもこっちの話を全然聞いてくれない。そんな人と結婚して二人で、ゆくゆくは子供も交えて生きていけるのかって考えてたとき「あっ、無理だな」って思ってしまったの。だって。はーあ?僕は何日もかけてミホに考え直すように説得をするけど全然ダメ、あーやっぱミホは思い込んだら頑固だ。
プライベートがそんな具合だから仕事にも身が入らなくて、ウザがられの度合いだけは日々ますます強固になっていく職場。下がる一方の業務成績。去り行くミホ。
あれ、結局俺に何が残ってるの?と思い出したら本当に何もなくて、居場所も自負も、気が付けば何にもなくなってた。しばらくはそんな状況の中で何とかあがいてみたけれど、もう疲れたよ。夜はプロザック飲まないと全く眠れないし急に動悸とかしてくる。医者はストレスから来る自律神経失調だって診断したけどそんな診断は全然僕を救わなくて、体の調子はますます悪いし、ミホは完璧に僕の元を去ってしまったし職場では誰も話してくれない。僕は無力だ。最近は仕事のために家を出るのが嫌で嫌で家のドアをしばら開けられない…。なーんにもない…。疲れた。もう生きててもしょうがないのかもしれない…。もう…いっそ…死んじゃいたいネ!


っておいおい、語尾を「ネ!」にする元気がある奴は絶対まだ自殺しないYO!!
たとえ話が長すぎるけど、とにかく「死」の予感ですら「ネ!」の持つ生命パワーにはあらがえないわけだからこりゃすごいぞと。しかばネ!みたいなね。まあ、しかばネ!を考えたのは竹かんむりさんで、すごいわけだけど。
「ネ!」にはそのくらい元気ハツラツ感がただようなあ、面白いなあと思った次第。以上!