車、ラーメン、ジャズ、ラーメン

このままだと無免許のまま医者になっちゃうから、恥ずかしながらおめおめとヴァンサンカンの手習い、通い始めた自動車教習所。車って楽しいな。時は五月、所は平井、江戸川自動車学校。平成の平井アン・アダムスとして足繁く通う所存だけれども学科授業にあっという間に飽きそうで怖い。そしてブライアン・アダムスはまだ死んでいない。


まあそれはともかく、帰り道に平井駅近くにある「友蔵」ってラーメン屋に何となく入ったらこれがすげえ美味いのね。いや、これは相当に美味い。美味いアン・アダムス。遠路ハル・ベリー、じゃないや遠路はるばる平井に通うための、ハタチやそこらじゃ人生のmotivationができたわけでそれは非常に喜ばしいことなんだけど、この店でもやはりハル・ベリー、BGMがなぜだかJAZZっていう!!あ、ハル・ベリー別に関係ないです。言いたかっただけです。
閑話休題JAZZの流れるラーメン屋、海原雄山なら即座にラーメンを良三に投げつけて、なぜラーメンに合う音楽はJAZZと決めつけた!この愚か者が!みたいになるに違いない。つうか、そばと薬味のエピソード(『美味しんぼ』32巻「薬味探訪」)を誰も知らないから、雄山出した所でたとえ話として意味がない。


とにもかくにも疑問疑問疑問!ラーメン屋にまつわる永遠のテーゼ「なぜこうもラーメン屋はJAZZを流すのか」。ちょっと味にこだわりのあるラーメン屋のに入ると決まってJAZZ、JAZZ、JAZZ(で、店オリジナルのTシャツ着てかっこいい湯切り)。
何、JAZZ業界とラーメン業界って癒着してるの?帰り道にドトールに立ち寄り、アイラー聞きながら無い頭を絞って大胆にも以下のような仮説を考えてみた。


仮説その1:「ラーメンの起源はJAZZのそれと同じくアメリカ」説
んなわけナイデース。


仮説その2:「JAZZの起源はラーメンのそれと同じく中国」説
んなわけないアルヨー。


というわけで依然謎は謎のまま。アイラーが「ハレハレホ〜」とかうめく中で考えたのが間違いだったのかもしれない。


まあJAZZに意味があるって言うよりは、店に「ハク」をつけ雰囲気を出す効果が大きい気はするな。流すならJ-POPじゃなくてJAZZ。ラジオならAMじゃなくてFM。そこに厳としてある「こんにちは、真矢みきです」みたいなおしゃれ感ヒエラルキー、ファック!何ラーメン屋なのに身構えさせてんだよ!っていう。
僕はAMを平気で流すラーメン屋の「まあうちは所詮ラーメン屋風情ですから」っていう空気が結構好きだったりするから、とにかくJAZZ流してりゃいいやって雰囲気には異を唱えたい。pizzicato fiveはそりゃすてきだけど、日本全体がpizzicato fiveだったら困るじゃんっていう。…あれ、このたとえは伝わってる?
とにかく、テリー伊藤ののってけラジオが流れる店で東スポの芸能欄読みながらラーメンすするのって、ものすごい幸せだと思うんだよね。そのラーメンがJAZZ系ラーメンくらい美味しかったらホント言うことないと思うのだ。


まあ美味いラーメンはそりゃ、大好きで大好きで一生お守りしたい相手(by杉村太蔵)なんだけど、気構えてラーメンと向かい合う幸せもあるのだろうけど、耳クソほじりながらラーメン食べるのも美味いよなあと思う今日この頃だった。