3日目

晴れ渡った最終日はfield of heavenとorange courtを中心に日焼けしながらのんびりすごす。写真はヘブンの夜、ミラーボール。日が暮れた後のfield of heavenがフジロックで一番好きな場所だ。
いっぱいビール飲んで、がっつかないでぼんやりライブを眺める。これぞフジロック!white stageでみたライノセラス、ファーリーズ(最高のサービス精神と遊び心、そしてアイデア!)、モグワイ(圧巻!)も最高だったし、くそ寒い中仮眠をとりながら朝5時まですごしたred marqueeも最高で、まさにパーフェクトな1日。そして気が付けばgreen stage(一番大きなステージ)のライブ1つも見なかったなあと思いながらフジロックが終わった。


雑感。


うろ覚えなんだけどTHE REFUGEE ALL STARS OF SIERRA LEONEのMCで「僕らの国(シエラレオネ)では10年間戦争をやっていたんだけど、日本にだっていつ戦争が起こるか分からない。そういうときにこそ音楽だ。心にpeaceを!」みたいなことを言っていて、そのシリアスなメッセージはこれでもかってくらいチアフルな音楽に乗せられていて、なんていうんだろ、一音一音の重みが違いすぎると思った。その瞬間はさすがに酔いが醒めた。


FISHMANSはみんなすげえよかったって言ってるけど、今イチどころか全然ピンとこなかった。みんなで佐藤伸治の思い出と同窓会してるだけ。って感じのゆる〜い空気がどうにも肌に合わなかった。ステージ側にも聞く側にも相当な甘えがあったと思う。甘えの2乗だ。
あれから10年近くがたった今ゲストヴォーカルを迎えてまで「FISHMANS」として演奏することの意義や意味・新しい発見はまるでなくて(どう考えてもCDやDVD音源の方があらゆる面で圧倒的に良い)、極論すればあれは「夜もヒッパレ」だったように思う。聞く側も聞く側で「FISHMANSの曲が聴ければ思い出にひたれるしそれでいいや」みたいな感覚をすごく感じた。それは「ディナーショー」であって、音楽の貴賤どうこうじゃなくフジロックの会場でやることではないと思うのだけれど。夜もヒッパレをオールスタンディングで観るディナーショー…打ってるだけでぞっとしてくる。
field of heavenはすてきな雰囲気の中ゆっくり音楽を楽しむ場所だからうんたらかんたら、みたいなぬるま湯感の中、演者も聞き手も「佐藤伸治の死」「フィッシュマンズの再生(←何一つ生まれていないのに!)」という物語を再/確認するために会場に集まっただけって気がした。
と感じた僕が見当はずれなだけなのかもしれないし、そもそも「だったら見るな」って話なんだけどあの時間はどうにもこうにも楽しくなかった!


【観た】
らぞく
DOUBLE FAMOUS
rinocerose
FISHMANSクラムボン郁子、ボノボ蔡、キセルUA、さかなの人、永積タカシ
THE REFUGEE ALL STARS OF SIERRA LEONE
ゆらゆら帝国
TOBY FOYEH AND ORCHESTRA AFRICA
SUPER FURRY ANIMALS
UMPHREY'S McGEE
MOGWAI
キセル
ザ・たこさん
NIGHTMARES ON WAX SOUND SYSTEM(半分寝てた)
DESECHOS(半分寝てた)
BEZのDJ


【通りすがった】
鼓童