断り方についての雑感

大義大義名分がほしいの。何のって各種お誘いを断る時の。
誘ってもらえるのはすごく嬉しい、それでもどうしても気乗りしない。そんな時ってあるじゃない。心の強い人はそこで「今回はやめとくわぁ」みたいに理由無しでスパッと断れるのだろうけど、そこはチキンハートで名を馳せた私だ。「風邪で体調が悪い」「明日は試験」という世間一般では「大義中の大義」たる理由ですら、申し訳なくて言い出すのに相当の勇気を要するというのに、理由も添えず「今回はパスするわー」と軽やかに誘いを断るだなんて!そんなかっこいいこと出来ようはずもない。


飲み会に旅行、その他各種イベント、誘う側は基本的に自由に周りを誘って構わない。「〜しない?」っていうのは自由だ。誘う方は基本的にリスクやストレスなしに人を誘えて、断る側は(誘ってもらえてありがたいだけに)何らかの理由を用意しなくちゃいけない。何たる非対称の構造だろうか。
おばあちゃんは飲ませたいだけ孫にコーラをすすめて良いことになっている(そして孫はものすごく気を遣いながら、何とか理由をひねり出し申し訳なさそうにそれを断らなくてはいけない)。気になるあの娘(あの人)を誘うときも1対1であっても、映画/コンサートのチケットあるんだけどさ?ってやつが「大義」として機能している。で、断る側は相手を傷つけないように、とかいらん気遣いをしながらやんわりと断りを入れることになったりする。何とまあ誘ったもん勝ち極まりない話じゃあーりませんか。


何か使える「言い訳」ってないかなあ。「プール前の生理」的な、プール入ろうとか誘っちゃってむしろごめんなさい…誘った側にそのくらい思わせることのできる強烈な大義名分。実際は気乗りしないだけなのに「行きたいんだけど、外因的な理由によりどうしても行けない」ってことを上手くアピールできるようなそんな理由。「え、今日飲み会あんの?あーごめん、これから第2回旋しなくちゃいけないからちょっと行けないわー。うん、あとちょっとしたら生まれるからさ、オッケーオッケー、また誘ってよごめんねー、はーい、んじゃねー」みたいなの。
思う、誘ってもらっといて贅沢というか生意気な考え方だとは思う。でもやっぱり「気乗りしない」を大切に磨いていくことも大切じゃない、小悪魔な気まぐれを売りとする乙女としては。断られてなおまた誘いたくさせる人っているよなあ。今度からそういう人を見てちゃんと色々学んでいこう。


てな具合で以上雑感なんだけど、こういうこと書いてると「お前ら俺のこと誘うなよ、うぜーよ」みたいな感じにとられちゃうかもしれない…。あのー、上みたいに思うことはあっても、それは極たまにの話だし、誘ってもらえるのは常にマジで嬉しいので、お願いだから見捨てずに誘ってやってください!←すごく感じ悪いことを書いちゃったと気づいて、慌ててのアッピール…。お願いします!一人でマッチを擦る夜はもうたくさんです!