ナンバーポータビリティ

フフフ、男ってホントいつまでたってもボウヤなんだから…。そう言うとベティは慣れた手つきで火をともした。氷とグラスの音だけが響く薄暗いカウンターに甘い煙。ダニー。彼女に涙の意味とタバコの味を教えた男と、同じ香り…。


いやいや何だその寸劇、その前にそもそもベティとダニーって誰だよという点は置くにしても、男性の精神年齢は同年代における女性のそれより明らかに低いという言説は事実後を絶たない。小学校高学年の頃ともなれば既にその差は顕著であり、チンチンだウンコだで男子どもがゲラゲラと爆笑を重ねている一方で既に女子の9割は未だ訪れぬ恋へ恋い焦がれ始めている。クラス女子の実に半分以上が、自分の一番かわいく見える「○○くんったらもぉ〜」の表情を鏡の前で研究したことがある。という統計が内閣の委託機関により報告されたことは記憶に新しい。
男女の間に横たわるこの差とは何なのか、そしてなぜなのか。


長年にわたり僕の胸を悩ませ続けたこの大きな疑問だが、ここに一つの解答が得られたように思う。男には生理がないから。僭越ながらつい先ほどそのような結論が出た。いっぱい出たぁ〜。←微妙に古い。


男は死ぬまで生理が来ない。好きな人の子供を産むこともできない。
女性の平均初潮年齢は11才前後という。犬の何歳は人間で言えば何歳という話がよくあるけれどそれはつまり、女性で言えば10才程度の精神年齢のままに世の男のすべてがその短すぎる一生を終えるということになる。だとすればやんぬるかな、そりゃあ男はいつまでもガキのままだ。どうあがいてもこればかりは仕方のないことと諦めるしかないだろう、生物学的に超えられない壁なのだから。子供なんて産んでしまわれた日にはもうハングアップ、未来永劫のお手上げである。


女性に貢ぐ男性をだらしがないと悪し様に言う声も世間にあるが、以上を鑑みるにこれはとんだお門違いと言わざるを得ない。これは言わばお布施なのだ。高徳の聖人にせめて金銭や物品で誠意を示そうとすることは洋の東西を問わず恵まれぬ民衆に許されてきた救済の形ではなかったか。精神年齢、ひいては人格・徳の面で生涯並び得ぬ存在、つまり女性に金品を提供するということは一種の徳行なのだ。ジャンジャンと、ジャンジャンバリバリと貢げば良い。


以上、宮崎あおいのかわいさ一つで6年連れ添ったauからdocomoへ鞍替えしようとしている自分を正当化する言い訳をしてみた。ああ、マジかわいいなあ。
これが、恋?貢ぎたい…。未だに精神年齢は男の10代。