日曜日のメモ

大学キャンパスの銀杏の葉がみるみると散りアスファルトや石畳の上に降り積もっている。足し算引き算が合わないというか、落ち行く葉っぱに比べて積もっている量がどうにも少ない気がする。掃除をしてくれている人がいるのは間違いないが、それにしても例年より「積もり」が悪くはなかろうか。土日は掃除もされていないはずなのに地面見えちゃってるじゃん、葉っぱの隙間から。
あるいは最近の銀杏は、土に還るのと同じ感覚でアスファルトに還るようにできていて、落ちた端から灰色に変わっているのかもしれない。木にしてみたって散々コンクリ・アスファルトに根を生やす毎日だ、そっちの方が土なんかよりリアリティあるんじゃないだろうか。産みの親より育ての親みたいな。地面に還る時代は終わった!新たな故郷はアスファルト!さすが21世紀の木は思い切りが良い。


日曜日の渋谷はいつものように人でごった返していて、何より、マークシティー上方にあるトイレはいつにも増した大盛況だった。特に女性の列はトイレ外部まで果てしなく飛び出しており、おいおいこの店はどれだけ珍しいラーメンを食わせるんだ、くらいの趣があった。え、キリンの骨でダシを?! くらいのインパクトがないとあの行列にはならないだろう。チャ、チャーシューにはコアラ?! 女性用トイレ恐るべしである。
それなりに込んでいるとはいえ、それに比べれば男性用トイレなんて煮干しだな煮干し。


とまあそんな感じで。
この土日は高校の同級生の演劇を見て、同級生とちょっと飲んで、バイオリンをいっぱい弾いておしまい。何も生産してねえ。