パンドラ

今年の漢字よろしく今日という一日を一文字で表すのならとにかく「焼」これに尽きる。「焼いてきたんですよ〜」と言って焼き菓子やスポンジ菓子の類を出されると、これはもう、いかんともし難く頬が緩みますよね。という話だ。この気持ちが分からない人は地獄の業火に焼かれながらそれでも天国（焼いてきたんですよ天国）に憧れてれば良いからとっとと死ねば良い。

私はオーケストラサークルに所属しているのだが、演奏会も近いということでセカンド・バイオリンパートの臨時練習が土曜日を利用し行われていた。ふと休憩時間を迎えた夕まぐれ、おもむろに後輩が取り出すタッパー。で、出た！そして続くは勿論「焼いてきたんですよ〜」の一言。バンザーイ！
しかもそれが今日は２回あったのだ。ギザ美味しすなあ、と今さらのしょこたん風にカステラを頬張っていたら何とクッキーまでもがご登場。オーブン業界の二大スター揃い踏みである。ああ最高だ。心からありがとう、焼いてくれたA谷とI木、あと何となく、しょこたん。

焼いてきたんですよ〜。この言葉にはとてつもない魔力がある。結果タッパーの中身が山盛りのコンビーフや焼き味噌の類であったとしても、余裕で喜べる自信がある。神社で焼いてもらった呪いの品（毛の伸びる人形とか）が出てきても、蓋を開けた瞬間にありとあらゆる災厄が飛び出して最後に希望だけがタッパーの中に残るとしても、満面の笑顔を作ることができる。そのくらいのパワーがあるのだ、「焼いてきたんですよ〜」とタッパーには。
shoshoshoshoは、タッパーとオーブンを応援しています。

うむ、これだけ書いておけば毎週タッパー間違いなしだな。ええと、タッパーの無料貸し出しも実施中です。