本郷マイハウス

本郷の家から荷物を引きはらった。大家さんに怒鳴られながら、気が付けば4年半も住んでいた。感慨深い。気が付けば本郷は厚木に次ぐ、心の第二ふるさとだ。本郷で見る5回目のさくらがつぼみをほころばせるなか、もうしばらくは戻って来られないのだろうな。と別れの感慨にふけりながらわが家を後にしironがどうとかgreenがどうとか、そんな名前の元バイト先の飲み会に出席したところ例のごとく酩酊に敗北し意識を失い、気が付けばタクシーに載せられかって知ったる我が家へ強制送還させられていた。荷物のないフローリングの床に私は一人寝転がっていた。さくらのつぼみどうこう、そんな昨日の感慨はなんだったんだ!と自らに怒りをぶつけながら今度こそ本当に本郷のわが家を後にした。気が付けば携帯電話がなくなっていた。本郷に咲くさくらは5回目、携帯なくしたのは4回目だ。


ありがとう301号室。お世話になりました。