nothing to note in a diary

海外旅行や国家試験を除いて、こんなに日記を書かなかったのは初めてのことだ。職場からの呼び出しやその他時間的な制約があったことも大きいけれど、いちばん大きな原因は「書くことがない」これに尽きる。こんな経験初めてだ。いざワープロに向かって「書けることが何もない」状況など今までにそうそうなかったし、書きたいことなんてなくても適当な言葉遊びをでっち上げて、文字を打つ喜びにひたることができた。街中をぶらついたとき、太めの鼻毛を抜いたらなぜか涙が出てきたとき、病棟でみかけたお見舞いの人がアジアン馬場園にそっくりだったときに浮かびくるあれこれ。何だってよかった。内容なんて二の次だった。僕はワープロを打つこと自体が大好きなのだ。


ひとつには「病院から15分圏内ルール」があるだろう。今お世話になっている科のルールで、夜も土日も病院から15分圏内にいなくてはならず(優しすぎる先輩に相当免除してもらっているけれど)、新しい刺激に出会うチャンスが明らかに減っている。
さらに、こちらが特に問題なのだけれど、楽しげななにものか、心を動かすサムシングを感じとる力がロコツに低下している。何と表現すればよいだろうか、心が荒れ果て、いわば「被災地」みたいなことになっている気がしてならない。パラララルンララーン。ヒサイチ譲みたいなことになっている気はまるでしない。
刺激を受けにくい環境にいると刺激への感受性まで低下していくようだ。インスリン抵抗性が増し高血糖状態が持続すると、糖毒性によりますますインスリン抵抗性が増すのと、逆転しているけれど話の構造は似ているだろうか。パラララルンララーン。ちなみに曲は「菊次郎の夏」だ。


今日もとりたて書くことはなかった。自分への戒めとしてムリヤリ書いたら、やはりムリヤリなエントリーになった。