人生は砂の城のようなもの

OSCE終わった!
あってよかったこのテスト。なかったら絶対なんにも見直さなかったしなあ。
と、OSCEを導入した人の思うつぼなことを思ってみる。



砂の城 (1)
えーと、バイト先の先輩の家で読んだ『砂の城』がマジ面白いー。
重い重い愛の話。よく20代でこんなの書けるよ。
しかもしかも、話は文句なく面白いんだけど、他にもおもろい所がいっぱい。
ストーリーの展開が速くって、ちょっと気を抜くと「あれ、いつの間に両親死んだの?」「フランシスとその嫁まで死んじゃったんだ!?」みたいなことに。あまりに急すぎておもろい。

フランスの片田舎の良家で生まれたナタリーと同じ日にその家の門の前に捨てられた4歳のフランシス。2人は仲睦まじく成長しながらも、互いに愛し合うようになる。フランシスは捨てられた子という負い目を払拭しナタリーにふさわしい男になるため寮生活で学業に励む。この時点でナタリー:12歳、フランシス:15歳。寮生活を終え家に戻り2人の再会。を2人が喜ぶ暇もなく両親が事故で急死。失意に沈むナタリーを心身ともに支えるために結婚を申し出るフランシスだがそこが良家の難しいところ、周囲の反対に遭い結婚叶わぬ2人はかけおち、追いつめられ、崖から身を投じて心中してしまう。ん、ここはどこ?そういえば崖からフランシスと飛び降りて・・・と、助けられ意識を取り戻したナタリー。必死の捜索もむなしくフランシスは発見されず。ナ:15歳、フ:18歳。自殺未遂を起こすほどのショックの中、学校を変え新たな環境で強く生きようとするナタリーであった。
5年の時が流れてナタリー20歳。もはやあきらめきっていたフランシスが生きているのを見た!という情報が入ってきてもう大騒ぎ。今、逢いににゆきます!ってな具合でフランシスが目撃された島へ。そこでナタリーが見たのは、記憶をなくしてしまったフランシスがその島で作った奥さんと息子(マルコー)の3人家族だった。ありえない、フランシスの隣にいるのはわたしのはずなのに!一方フランシスはナタリーに会ったことでバッチリ思い出しちゃうんだナタリーを愛していた日々を。島での奥さんはその様子を見て超不安。今の生活がナタリーに壊されてしまうんじゃないのかしら!まだまだ小さいマルコーはどうなるっていうの!?とここで運命のいたずらか、フランシスが大事故に。生死をさまよう状態にある中で、フランシスがベッドに読んだのはナタリーだったからもう大変で島妻は世をはかなみ自殺。しかも何たること、フランシスがナタリーに話していたのは「ごめん、今の僕には守るものがあるから、君と一緒に島を出ることはできない」っていうことだったのに。ああ何たる悲劇!さらに悲劇は続きフランシスはやはり事故のダメージから死んでしまう。身よりの無くなったマルコーにフランシスの面影を見たナタリーは、マルコーを引き取り新たな生活を始める。マルコーを愛し、彼の中に見えるフランシスを愛すも、島妻から受け継がれたマルコーのブロンドを見るたびにやりきれない思いに狂いそうになるナタリー。

と、ここまでで1巻の半分です。ぶっ飛んでるぜこのスピード。
あと、語られるヨーロッパのイメージというか作品中のフランスのイメージがすてき。
ほーらほらおてんばお嬢さんたち、レモンパイが焼けたわよ?
みたいな世界。ってこんなこと文字で書いても誰にも通じなくってよ、あなた!
大体さあフランスの片田舎の豪邸にナタリーとフランシス。ってのがもうすでにわらける。千鳥のM1グランプリ04っぽい。
1巻しかなかったから、絶対続きを読まなくてはいけない。
っていうか一条ゆかりをかたっぱしから読むしかなくってよ。
ナタリーたん。