カニサキシュンイチロウ

バイト先の高3生徒たちにはいつも、最終回に本をあげている。
今日は全然終わらないバイト作業の中休みを兼ねて紀伊国屋に本を買いに言ったんだけど、マジ店員なめすぎ。
谷崎潤一郎春琴抄って在庫何冊ありますか?」って聞いたら、あろうことか谷崎潤一郎知らなかったみたいで「カニサキシュンイチロウ」とかメモってんの。はーあ??どのパーツとして合ってない!確かにバイトって名札に書いてるから正社員じゃないのはわかるけど、お前何屋でバイトしてんじゃい。天下の本屋紀伊国屋でバイトしてて谷崎潤一郎知らないってどういうことでしょうか一体全体!別に谷崎潤一郎知らないことは恥ずかしいことじゃないけど、「本屋が谷崎潤一郎知らない」ってのはたとえバイトであってもどうなのよと思う次第です。


にしても生徒に送る本ってすごい難しいんだよね。条件として以下の点を考慮したい。


1:自分が読んだときに感動した。
2:高校3年生に送るに適した内容である。(幼稚すぎても大人向けすぎてもいけない)
3:読むスピードがそんなに速くない人でも1時間半〜2時間くらいで読み終わる。


1はやっぱ基本条件で、何でって基本的にこの企画は僕のオナニープレイだから。本を他人に送って最後のメッセージにするっていう、キモさ満点なことやるんだったら徹底的にやらなくちゃいけない。自分の本当に好きな本を送ってこそ自慰行為として輝く。2がすごい難しくって、生徒の精神年齢ってホントバラバラだから、どこをメインターゲットにしていいかわからない。3は、受験期に本を送って勉強時間潰すのはよくない、ってことで。


そう考えると本の候補が、僕が全く読書家ではないってことが一番大きい理由なんだけど、すごい少なくって、結局、谷崎潤一郎の「春琴抄」、吉本ばなな「キッチン」、西原理恵子ぼくんち(全)」を10冊ずつ買いました。それぞれに込めたいメッセージを込めて3つをチョイス。「ぼくんち」なんかマンガだし、前2つとか王道すぎてキショいけど。
去年も一昨年も同じセレクションだったのが、自分の懐の広がってなさを示しているようですごい鬱だ。まあ、どの本も大好きなことだけはホントなんで許してください。


さーて、明日早いし寝るか。